着払い(購入者負担)での商品の売買は送料込み(購入者負担)の場合と比べ、出品者・購入者ともに不満足な取引で終わるリスクが高くなっています。トラブルを防ぐための発送方法を知っておきましょう。
本記事ではメルカリで売れた商品を着払いで発送する方法をご紹介します。着払いにできるヤマト運輸・郵便局別の配送サービス・料金、発送場所もまとめています。
目次
メルカリでは着払いで発送できる?
メルカリでは設定次第で着払いで発送できます。着払いの設定、発送の流れをご紹介します。
売却前に「着払い(購入者負担)」に設定すればOK
売却前(購入前)に「配送料の負担」を「着払い(購入者負担)」に設定していれば着払いで発送することができます。
▼「着払い(購入者負担)」に設定

売却後(購入後)に設定を変更することはできないので注意しましょう。また、メルカリ便(らくらくメルカリ便・ゆうゆうメルカリ便・梱包・発送たのメル便)は「送料込み(出品者負担)」にのみ対応しており、着払いでは発送できません。
ヤマト運輸や郵便局などのサービスを利用可能
着払いの送料や発送場所は利用する配送会社によって異なります。メルカリでは主に提携している2社、ヤマト運輸・郵便局が利用されますが「発送の方法」に「未定」を選べば佐川急便・その他の配送会社でも発送できます。
ただし「未定」は購入者に敬遠され売れづらくなるため、ヤマト運輸か郵便局の配送サービスを利用するのが無難です。
→「未定」について詳しく知りたい人は「メルカリで発送方法を未定にするとどうなる?」をチェック
着払いでの発送の流れ
売却前(購入前)と売却後(購入後)の流れを理解しておきましょう。
売却前(購入前)の流れ
- 「出品」をタップし「商品の情報を入力」ページを開く
- 「配送料の負担」で「着払い(購入者負担)」をタップする
- 「配送の方法」で「クロネコヤマト」「ゆうパック」「ゆうメール」「未定」のどれかをタップする
- 「出品する」をタップする
▼「着払い(購入者負担)」に設定

すでに出品済みの商品について「配送料の負担」の設定を変更したい場合はマイページの「出品した商品」から変更をおこなってください。
売却後(購入後)の流れ
- 利用する配送会社のサービスに合わせて梱包する
- 配送会社指定の発送場所(取扱店・コンビニなど)で「着払いで送りたい」と伝え発送手続きをおこなう
- 発送手続き完了後、発送通知ボタンを押す
ヤマト運輸利用で着払いの発送方法
ヤマト運輸の配送サービスを利用して着払いで発送する方法をご紹介します。

着払いにできる配送サービス・料金(ヤマト運輸利用の場合)
メルカリの発送でヤマト運輸を利用する場合、着払いにできる配送サービスは4種類あります。宅急便、宅配便コンパクト、パソコン宅急便、ヤマト便からサイズ、内容物に合わせて選びましょう。
→宅急便と宅急便コンパクトの使い分けについては「メルカリで宅急便コンパクトを使うには?箱の買い方・送り方をご紹介」をチェック
ネコポスは着払いにできないので注意してください。また、着払いを選択するとらくらくメルカリ便扱いにすることはできません。
料金はサイズ、発着地によって異なります。いずれも着払いによる手数料はかかりません。
サービス | サイズ | 基本料金 | 送料検索 |
宅急便 | 60サイズ〜 | 930円〜 | →送料検索する |
宅急便コンパクト | 専用箱A4サイズ(※) | 680円〜(=610円+70円) | →送料検索する |
パソコン宅急便 | 100サイズ〜 | 2060円〜 | →送料検索する |
ヤマト便 | 総重量による | 2322円〜 | →送料検索する |
※宅急便コンパクトの専用箱は2種類のサイズがあります。宅急便コンパクト薄型専用BOXは24.8cm×34cm、宅急便コンパクト専用BOXは20cm×25cm×5cmです。専用箱を購入できるのはヤマト運輸営業所、コンビニ、Amazon、メルカリストアなどです。
→宅急便コンパクト専用箱の買い方について詳しく知りたい人は「メルカリで宅急便コンパクトを使うには?箱の買い方・送り方をご紹介」をチェック
着払いでの発送場所(ヤマト運輸利用の場合)
メルカリの発送でヤマト運輸を利用する場合、着払いで発送できる一般的な場所は4種類あります。自宅への集荷のほか、ヤマト運輸直営店、取扱店、コンビニで発送できます。
宅急便・宅急便コンパクトを送れる主なコンビニはセブン・イレブン、ファミリーマートです。
らくらくメルカリ便ではないため、宅配便ロッカー(PUDOステーション)からの発送はできません。また、宅急便コンパクトはコンビニから発送できないので注意してください。
サービス | 集荷 | ヤマト運輸 直営店 | 取扱店 | コンビニ |
宅急便 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
宅急便コンパクト | ◯ | ◯ | ◯ | × |
パソコン宅急便 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
ヤマト便 | ◯ | ◯ | × | × |
郵便局利用で着払いの発送方法
郵便局の配送サービスを利用して着払いで発送する方法をご紹介します。

着払いにできる配送サービス・料金(郵便局利用の場合)
郵便局を利用する場合、着払いを利用できるサービスは3種類あります。ゆうパック、ゆうメール、ゆうパケットからサイズ、内容物に合わせて選びましょう。
普通郵便(定形・定形外)、レターパック、クリックポスト、ゆうパケットプラスは着払いにできないので注意してください。また、着払いを選択するとゆうゆうメルカリ便扱いにすることはできません。
ゆうパックの料金はサイズ、発着地によって異なります。ゆうパックの場合、着払いによる手数料は無料です。
一方、ゆうメール・ゆうパックはサイズによって料金が異なりますが、全国一律料金です。着払いによる手数料は1件につき別途21円かかります。
サービス | サイズ | 基本料金 | 送料検索 |
ゆうパック | 60サイズ〜 | 810円〜 | →送料検索する |
ゆうメール | 重量による | 201円〜 (=180円+21円) | →送料検索する |
ゆうパケット | 厚さによる | 271円〜 (=250円+21円) | →送料検索する |
着払いでの発送場所(郵便局利用の場合)
メルカリの発送でゆうパックを利用する場合、着払いで発送できる一般的な場所は3種類あります。自宅への集荷のほか、郵便局、コンビニで発送できます。
ゆうパックを送れる主なコンビニはローソンです。
ゆうメール、ゆうパケットは専用の着払シールを貼り付ける必要があるので、郵便局で発送することをおすすめします。規定サイズ内に梱包できているか確認してもらえるので、サイズオーバーにより購入者に対して過大な料金請求がおこなわれる不安も解消できます。
トラブルを防ぐ!着払いの注意点
「送料込み(出品者負担)」での出品に比べ「着払い(購入者負担)」での出品はトラブルに発展するリスクが高くなっています。無事取引を終えられるように細心の注意を払いましょう。

商品のサイズに合わせて梱包する
梱包は商品のサイズに合わせておこなってください。サイズに応じて料金が変わる配送サービスを利用する場合は特に注意しなければなりません。商品に対して不必要に大きなサイズの箱で送ればクレームの原因となるでしょう。
一目で商品よりも大きいとわかる箱で送れば購入者が受取拒否をするリスクも高まります。受取拒否をされると商品は発送者(出品者)のもとに返送され、往路分の配送料金を支払うことになります。
購入者に対して事前に料金を連絡する
取引メッセージを使い、購入者が商品受取時に支払う料金(=商品代金+配送料金)を事前に連絡するとよいでしょう。購入者が事前にお金を用意し、スムーズに受け取れるように配慮することで、受取拒否のリスクを抑えることができます。
<例文> こんにちは。ゆうパックで発送させていただきました。お問い合わせ番号は○○○○○○○○○○○○です。着払いですので×××円のご用意をお願いします。 |
→取引メッセージの送り方についてもっと詳しく知りたい人は「メルカリの『取引メッセージ』の使い方・例文は?」をチェック
匿名配送にはできない・しない
着払いの場合、匿名配送サービスを利用する方法はありません。出品者・購入者がお互いに本名・住所を開示し取引することになります。
発送元に本名・住所を正しく記載し、発送してください。発送元を未記入にしたり、ニックネームや誤った住所、「同上」などと記載したりするのはやめましょう。
匿名で送りたい場合は「送料込み(出品者負担)」かつメルカリ便で出品することをおすすめします。
→匿名配送について詳しく知りたい人は「メルカリの匿名配送のやり方は?ゆうゆうメルカリ便・らくらくメルカリ便の違いも解説」をチェック